台湾には「104人力銀行」など日本でいうフロムエーみたいな仕事探しのサイトがあります。
でも中国語ができないと仕事探しで活用するのは、正直難しいです。
まず中国語で履歴書を書くのは、中国語学習中級くらいになっても一苦労。
面接が決まっても面接担当が何を言っているか全然わからない...なんてことになるのは目に見えています。
そんな時に役に立つのが日本語だけで仕事が探せる人材紹介エージェントです。
僕が利用したエージェント以下の三社です。
- PASONA Taiwan
- PARSOL Taiwan
- REERACOEN Taiwan
コロナ禍で難航する点もありましたがエージェントさんのおかげで一人では無理だった仕事探しに成功しました。
今回は、その体験感想を基にこの3社の比較をまとめています。
人材紹介エージェントを通すメリット・デメリット
デメリットを見た上でメリットを見た方が良い点がわかりやすいと思うのでデメリットから書きます。
これはあくまでも僕自身が感じたメリットとデメリットです。では、細かく説明したいと思います。
デメリット
日本にいる間に内定を決められない可能性がある
これは、人材紹介エージェントのデメリットというよりかは就職先の企業都合による所もあります。
まだ日本にいる場合はオンライン面接になります。このオンライン面接が1次面接という形になります。
画面を通してだけだと面接担当の人も、面接を受けている人の雰囲気や声量など感じ取りきることができません。それは面接を受けている側も同じだと思います。
業種によっては、重要なポイントになる部分でもあるので直接会うことなく採用を決められないことも多いようです。
僕も7社受けましたが全てが1次オンライン面接→2次現地での対面面接という流れでした。
それに自分が働く環境がどんな所か直接見ずにそのまま仕事を決めてしまうのもちょっと不安ですよね。
仕事探しには勢いも大切ですが、慎重性も必要。
自分のペースで探せない
人材紹介エージェントは、企業に人材を紹介してその人が採用されて働くことが決まったら企業からお金をもらいます。
短い期間でなるべく多くの内定者を出すことが利益につながるため
仕事開始予定日が遠い人は、ちょっと後回しにされがちです。
仕事開始予定日が近い人ほど、早く決めてほしいので「ここはいいですよ~」と急かしてくる担当者もいるようです。
また各エージェントの抱えている企業の業態・業種も差があるので自分のやりたい業種の仕事がなかなか見つからない可能性もあります。
僕は飲食業が本職です。今は、コロナ禍で台湾も飲食業は大打撃を受けています。
そのため早く仕事を見つけたいのにエージェント自体が紹介できる案件を持っていないので、なかなか面接にすらたどりつけませんでした。
担当者との相性が合わないと辛い
通常、担当者さんはよく話を聞いてくれてなるべく仕事の選択肢を多くする努力をしてくれます。
僕の担当者さんもみんなそうでしたが、1回だけ担当者さんを変えて頂きました。
どうしても僕の希望している職場環境っていうものが理解して頂けないのか、僕の伝え方が悪いのか…
求めているものとはずれている企業ばかりの紹介だったのと、紹介して頂いた企業さんの詳細などがわからないことも多かったんです。
担当者さんを変えてもらった後は、記載されていな労働条件などについても別で記載して教えて頂けるようになりました。
担当者さんとのコミュニケーションが合わないとそういうことが起きることもあるみたいです。
やりたい仕事が見つかるとは限らない
必ずしも自分のやりたい業種の企業を人材紹介エージェントが扱っているとも限りません。
美容師の仕事探してるのに全然見つからない…そんなこともあるかもしれません。
僕も元々は刺身・寿司を扱う日本料理の仕事を探していましたが、このコロナ禍で大打撃を受けている店が多く当分は厳しいと言われてしまいました。
しかし、このご時世しょうがないことかもしれません。
メリット
無料で使える
仕事を探している側から利用料を取る人材紹介エージェントは、本当に稀だと思います。
人材紹介エージェントは、あなたを紹介したことで企業からお金をもらって利益を出します。
僕がこの後で紹介する人材紹介エージェントも完全無料で使えるので安心してください。
中国語がわからなくても大丈夫
担当してくれるのは、日本人スタッフなので中国語ができなくても大丈夫です。
全然中国語ができないことを伝えれば、それでもできる仕事を紹介してくれます。
もし、少し中国語ができるのであれば中国語のチェックを受けることもあります。
この場合は、台湾人スタッフが簡単な質疑応答であなたの中国語レベルをチェックしてくれます。
※台湾式の中国語である「台湾華語」の勉強を始めてみたい方はこちらの記事も合わせて読んでみて下さい。
給料交渉をしてもらえる
これが僕が人材紹介エージェントを使った最大の理由です。
もし、なんのビザも持っていなければ就労ビザの発行をしてくれそうな企業を紹介してくれます。
僕の場合は、台湾人と結婚をして配偶者ビザ(居留証)を持っていました。
通常就労ビザを持っている外国人を雇う場合に台湾の企業は、1か月に最低47971元(2021年1月)を支払う義務があります。
ですが居留証となると話は、別で台湾人と同じ賃金で雇って良いとされます。
台湾人の最低賃金は1か月24000元です(2021年1月)
約2倍の差が出てきます。エージェントを通して仕事を探すことでこの居留証でも、外国人の最低賃金で交渉が可能な場合が多くなります。
ワーホリの場合は、紹介されるほとんどがアルバイトのことが多いので賃金交渉までは難しいかもしれません。
なるべく希望にそった職場が見つかる
ワーホリで台湾に行く時に中国語を学べるアルバイトがしたい。
まだビザはないけど、仕事を見つけて就労ビザを取りたい。
台湾人配偶者がいて、台湾移住のためそれなりの収入を得たい。
台湾で仕事を探している理由は、人によってさまざまだと思います。
その希望を少しでも多く叶えてくれる可能性があるのが人材紹介エージェントだと思います。
中国語0でもできる仕事がしたい・どんな業種でもいいから中国語を勉強しながら働けるバイトがしたい・できればこれまでのキャリアを活かして、1か月60000元くらい稼ぎたい!etc…
さすがにすべてを叶えてくれるわけではありませんが、一人では叶えきれない希望を少しでも多く叶えてくれるのが人材紹介エージェントだと思います。
台湾でおすすめの転職エージェント3選
- PASONA Taiwan
- PARSOL Taiwan
- REERACOEN Taiwan
PASONA Taiwan
パソナ台湾は、日本にもあるあのパソナの台湾版です。1998年から台湾でサービススタートしているので経験豊富な企業です。
台湾でも割と大きな企業になっています。サイトも日本語で表示できるので困ることはないと思います。
台湾政府からもお墨付きがあるらしく、日系企業で数少ない最上級評価を取っているみたいです。
無料オンライン登録をすることで仕事紹介のサービスを受けることができます。
登録したら、まずは電話でのカウンセリングがあります。
登録したメールに希望日についてのお知らせが来るので、そこで日取りを決めます。
日本にいる時はskype電話でカウンセリングを受けました。
時間にして30分くらいだったと思います。その後のやり取りはずっとメールです。
専用のフォーマットで履歴書・職務経歴書を作成する必要があります。ベースとなる物をwordなどで作成しておいて、コピペしていく形で良いと思います。
どこの会社も専用フォーマットを用意しているので、原本みたいなものを自分で用意しておく楽だと思います。
こちらでは、日本語の履歴書しか提出を求められませんでした。必要性が出てきたら中国語でも書いて欲しいと言われた程度です。
顔写真は、背景白色で自撮りではないもののデータをパソコンに1枚用意しておくと、今後台湾に行った後もいろんな場面でしばらくは使えるので便利だと思います。
パソナが一番サービスが安定している気がしました。とても丁寧にカウンセリングをしてくれて、いろんな角度から仕事提案をしてくれます。
募集をかけていない企業にでも、過去に紹介したことがあるなどで連絡が取れる場合は交渉をしてくれることもありました。
実際に僕も募集をしていない2社の面接を受けさせて頂けました。
台湾でも歴史が長い企業なだけあり、いろんな方面の企業さんと繋がっているようです。
担当者にもよるかもしれませんが「現状いかがでしょうか?お力になれることがあれば何でもおっしゃってください」みたいなメールも来て、嬉しかったです。
ただ、細かい給料・給料振り込み指定銀行・労働条件などは採用決定されてパソナを通してもらう採用通知でしか確認できないルールっていうのがちょっと不便だなと思いました。
PERSOL Taiwan
パーソル台湾も人材紹介業界では老舗の企業です。
以前は、インテリジェンスと言う会社でしたが2017年にインテリジェンス台湾からパーソルに変わっています。
日本でもバイトを探す時に「anや「duda」と言った媒体を使ったことは、ありませんか?これらはこのパーソルが手掛けているサービスです。
こちらはサービス登録しなくても、ある程度自分で求人を探すことが可能です。
非公開求人も多いのでやっぱり登録することをおすすめします。
その方が出会える企業は多いですし、募集欄は大抵中国語なので中国語がわからないと自力では探せないと思います。
コロナ禍で求人が偏っているだけかもしれませんが、営業や事務の仕事の扱いが若干多い気がします。
半分くらいの求人は、パソナさんと被っていましたが半分は台湾人で日本語できる人を募集している企業に売り込みをして紹介して頂けました。
どれも5万元以上で提案して頂けました。残念ながら僕の実力及ばずでこちらから紹介して頂いた企業で採用は勝ち取れませんでしたが….
パーソルもskype電話でのカウンセリングでした。こちらでは、台湾人スタッフによる中国語レベルチェックがありました。
簡単な質疑応答だけです。中国語ができない旨を先に伝えておけば、日本語のみでできる仕事紹介になるようです。
こちらも専用のフォーマットでの履歴書をwordで提出しました。もしあれば、職務経歴書も欲しいと言われたので自作の物を送りました。
基本メールやりとりで他の2社より連絡は少なめでした。
REERACOEN Taiwan
リーラコーエン台湾は、ネオキャリアという日系企業が運営する台湾法人の人材紹介エージェントで2015年設立の割と新しい会社です。
確かに僕がワーホリで台湾に来た時には、見なかった名前だなと思いました。
こちらは台湾に来てから登録しました。コロナ感染者数が台湾で爆発的に増えたことで実は、契約寸前で止まっている企業さんがあるのですが、いつから出勤できるかわからないということになってしまいました。
第一希望としては、そこに行きたいのですが生活がかかっているので他にもっと早く勤務できるところを探しておく必要もあるので登録しました。
電話カウンセリングですべて話して理解した上で、相談に乗ってくれています。
電話カウンセリングではこちらも中国語チェックがありました。
履歴書も中国語版の履歴書も書けるところまででいいので埋めて提出してください。と言われ3時間以上かけて作成して提出しました。
今は、コロナ禍で在宅勤務になっているようで担当者さんとlineで気楽にやり取りをしています。
求人情報などはメールでPDFを送ってくれます。lineやり取りでも土日はしっかりお休みのようで返信はもらえません。
全体的にはエンジニアさんの求人が多いようですが、多種多様の企業さん案件があるようです。
パソナ・パーソルと少し違った会社を紹介してくれてます。大きい日系企業と言うより、まだ拡大途中の企業が多いように感じます。
仕事探し難航のコロナ禍
探している職種によって合う合わないもあるかもしれませんが、この3社はどのエージェントも登録しておいて良いかなと思っています。
またそれぞれエージェントによってパイプが太く繋がってる企業が違ったりします。
こちらのエージェントではプッシュしてもらいにくい、企業でももう一方のエージェントでは強くプッシュしてもらえたりの違いも出たりします。
チャンスと可能性を広げるために1つのエージェントに絞らずに複数で平行して職探しをする方が良いと思います。
どの企業も残念ながら短期勤務の案件は扱いがないようなので、ちょっと生活の足しに働く場所探したい!って方には向かないです。
ただ、慣れない台湾・中国語できないけど仕事は必要!って方の強い味方になってくれると思います。
僕も思いがけないコロナ感染爆発で勤務スタートは遅れてしまいましたが、エージェント利用をしたおかげで少ない求人の中から月5万以上の採用を取ることができました。
実際に勤務を開始した時に紹介してもらった時の印象と実際の職場環境にギャップがあったかどうかなど、お伝えしたいと思います。
長くなりましたが最後までお読み頂きありがとうございました。
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