【誰でも解る!】赤と青?緑?どっちが台湾国旗なの?

この記事を読んで欲しい人
  • 台湾について知りたい人
  • 台湾国旗が複数あると知らない人
  • 政治的な話はよくわからないけど、国旗の違いは知りたい人

4年ほど前から徐々に日本で台湾ブームが始まりました。

コロナ禍で開催が1年延期された東京オリンピックでも自然と台湾に注目が集まりました。

そこで選手団が掲げる国旗が見慣れた台湾の国旗ではないことに気が付いた方も多いのではないでしょうか?

今回の記事ではなぜ台湾国旗として使用されるものが複数存在するのかについてまとめています。

複雑な政治事情が背景にありますが、今回は簡潔にまとめてますので難しいお話が苦手な方でも安心して読んで頂ける内容になっています。

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なぜ違う?複数ある台湾国旗3つを紹介

こちらが一般的に台湾国旗だと知られている物です。

皆さんも台湾の国旗と言われたらこれを思い浮かべるのではないでしょうか?

正式名称を「青天白日満地紅旗」(せいてんはくじつまんちこうき)と言います。

台湾人の多数も台湾国旗はこれだと認識しています。

オリンピックで選手団が掲げていたのがこちらの国旗です。

通称名を「梅花旗」(メイファーチー)と言います。

国際的なスポーツ大会ではこちらの旗を使用しています。

2001年に誕生した台湾独立派が掲げることが多い台湾の形がモチーフの国旗です。

赤&青の【青天白日満地紅旗】=台湾国旗?

複数の台湾国旗が知られている理由を知るにはそれぞれの国旗の起源を知る必要があります。

詳細に知ろうと思うと複雑になるので、今回は簡単に歴史的背景も含め国旗の起源についてなどご紹介します。

青天白日満地紅旗

歴史1

1894年 今の中国にあたる場所は「清」と言われていました。

その政治に不満を持つ国民が増えてきていて、1人の男「孫文」が国を変えるために立ち上がり

政治革命のグループを作りました。

そのグループのマークがこの青天白日満地紅旗の青い部分(青天白日旗)でした。

歴史2

1911年に孫文達が行動を起こしました!(辛亥革命)

それにより清は滅亡しました。

そしてその場所に政治革命のグループは「中華民国」という新しい国家を作りました。

歴史3

1919年 グループ名を「中国国民党」としました。(現在の台湾政党【國民黨】の元)

1928年 孫文が亡くなった後に「蒋介石」という人が新しいリーダーになりました。

革命に命をささげた人達の血を表す紅旗に政治革命グループのマークである青天白日旗を加えた「青天白日満地紅旗」がこの時にできました。

1949年 この時に中華民国(中国国民党)は現在の中国南京に首都を置いていましたが、毛沢東率いる新たな勢力(中国共産党)に押されてしまい現在の台湾に逃げ込みました。

そして台湾を統治し、台北を中華民国の首都にしました。

そして中国大陸奪還のタイミングを待ったまま現在に…

中華民国=台湾?

一般的に知られている台湾国旗「青天白日満地紅旗」は元々、中国南京を首都にしていた中華民国が使っていた国旗です。

なのでこれは台湾の国旗ではない!と主張する人も大勢います。

ですが現在の台湾人のほとんどは当時台湾を統治した中華民国の人たちの孫世代がほとんどです。

もはや中国大陸奪還を目標としている人はおらず、台湾人として生きたいという思考を持つ方がほとんどです。

こういったことから、ずっと中華民国の旗として使われていた青天白日満地紅旗が現在では台湾国旗として一般的に認知されるようになりました。

緑の国旗は台湾独立の象徴

台湾独立旗

こちらの国旗は2001年【世界台湾人大会】の集まりの際に作られました。

デザインしたのは民進党元総裁の姚嘉文。

台湾を上から見た様子がデザインに使われていて、中華民国の物とは関係のないものです。

【世界台湾人大会】はアメリカで結成された組織です。

20以上の連盟などが参加しています。

台湾の独立、国際的地位確立や台湾人の精神や力を団結・台湾の国際的機関への加入を推し進めるなどが目的で2000年12月に結成されました。

参考文献:wikipedia

政府として公式に台湾国旗として使われるものではありませんが、台湾独立を強く掲げる方が台湾国旗だと主張するのがこちらの緑の国旗です。

オリンピックはチャイニーズタイペイ専用の国旗

梅花旗

オリンピックやFIFAワールドカップなどの世界大会ではこの国旗が使われます。

青天白日満地紅旗に使用されている赤・青と青天白日旗のマークを使い国花の梅をモチーフにしてデザインされています。

この画像だとちょうどオリンピックの五輪マークが入っている場所のイラストが、大会の種類によって 変更されます。

1971年に国連が中国の加入を決議した際に台湾が反発をして脱退したことが、この国旗を使うことになった原因です

中国が「台湾は中国の一部」と主張しているため、国連としてはメンバー国家である中国の意向を無視して台湾を国として認めることができないからです。

青天白日満地紅旗を使うことは中国とは別の国だと反発していることになるので使えません。

緑の独立旗なんて絶対に許可が出ません。そこでこの国旗がデザインされました。

出場の際は台湾や中華民国ではなく、【チャイニーズタイペイ】(中華台北)と中国の一部の地域であると匂わす形に収まっています。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

なるべく簡単にまとめましたがお分かりいただけましたか。

最後に内容をまとめておきます。

  • 台湾人の大部分も認識している正式な台湾国旗は、一般的に知られている赤&青の【青天白日満地紅旗】
  • 台湾独立を強く掲げる人たちにとっては台湾島をモチーフにした【緑の独立旗】が台湾国旗
  • 国際大会では国花をモチーフにしたチャイニーズタイペイ専用の【梅花旗】が台湾国旗

台湾人や台湾好きの日本人にとって政治の話はとても敏感です。

相手の思考などが良くわからないうちは、政治などの話は簡単に話題に上げないことをおススメします。

筆者もこれを機に台湾の歴史について理解をもっと深めたいと思っております。

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