【台湾で出産】日本に出生届けを提出する方法&国籍や苗字についても

出産を終えると提出しないといけないのが出生届け。

台湾で子供を出産をした場合は、台湾にだけ提出したら良いの?それとも日本にも出すの?

国籍はどうなるの?苗字は?

初めての海外出産ではたくさんの疑問が生じるものです。

それが初めての子供なら疑問は倍増してしまいます。

今回の記事では僕が台湾で出生届けを出した経験を基に、台湾で産まれた子供の出生届けを日本に提出する時の方法をご紹介します。

また提出の際に使った出生証明書の日本語翻訳のエクセルテンプレートも添付していますので、よければご使用下さい。

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出生届けはどこに出すの?

台湾で子供が産まれたら台湾の役所で出生届けを出すのはもちろんですが、子供の日本国籍取得のため日本の役所にも出生届けの提出が必要です。

僕はてっきり日台交流協会に持って行けば代わりに手続きをしてくれると思っていたのですが、どうやら自分で日本の役所に出さないといけないみたいです。

子供が産まれたら3か月以内に本籍地の区役所に郵送で送ります。

日本にいるご両親や親戚に代理で提出してもらうことも可能ですが

海外出産の場合、本籍地以外の役所に提出する場合は戸籍謄本が必要になる可能性があるので

事前に提出予定の区役所に確認を取ることをおすすめします。僕の場合は戸籍謄本がいると言われましたので、本籍地の区役所に郵送することにしました。

国際電話料金なんて怖くない!って方は直接電話して問い合わせたら良いと思いますが、その出費地味につらくないですか?

役所によりますが、HP内から質問のメールを送れるようになっている所も多いので子供が産まれる前に問い合わせしておくと返事が来るまで時間がかかっても余裕を持って準備を進められると思います。

また地区や担当者さんによっては、連絡手段としてメールアドレスを別紙に書いて送ってほしいなどの要望があったりします。

国際電話料金を区役所で負担するのが厳しいのだと思います。

もちろん協力してくれる方がいるなら日本在住の知り合いにお願いして聞いてみても良いと思います。

一緒に郵送する必要のある物・情報の確認を事前に確認しておきましょう♪

国籍・苗字はどうなるの?

国籍について

国籍に関しては、日体交流協会のサイトに紹介がありました。

日本の法律では「出生の時に父または母が日本国民であるときはその子は日本国民とする」(国籍法第2条第1項)と定められているので、子供は日本籍の取得ができます。
他方、台湾の法律も「出生の時に父又は母が中華民国国民であったものは中華民国国籍を有する」(中華民国国籍法第2条第一項)と定めています。そのため、日本人と台湾人の夫婦の間に生まれた子供は、日本籍及び台湾籍の両方を取得することができます。

引用:日台交流協会HP

出生届けをもらいに行った時にも質問してみました。

22歳までは2重国籍の状態になります。22歳になる前に「国籍選択届」を出す必要があるようです。

「その時までに日本の国籍にするか、台湾の国籍に決めないといけないんですか?」

と聞いてみた所、日本は現状台湾を国と認めていないので国籍を「日本」と選択しても

台湾の国籍を捨てる必要はないみたいです。国と認めていないので台湾の国籍が合っても、ないようなものと見なされる。というような返答を頂きました。

でも20年後どうなっているかわからないので、早いうちに提出してしまうのも良いと思います。とも言われました。

子供が15歳未満の場合は法定代理人が提出することになるので、そのあたりについてはまた今度詳細の確認をしたいと思います。

苗字について

出生届け提出にあたり、日本と台湾両国の役所に問い合わせました。

パートナーの方は帰化をしていない限り日本に戸籍がありません。

そのため出生届けを出して子供が戸籍に入る場合は、必然的に日本人の方の戸籍に入るので

日本人パートナーと同じ苗字になります。

台湾でも同じく基本的に結婚していても日本人は戸籍がないので、子供も台湾人パートナーの戸籍に入るので台湾人の苗字になります。

ただ手続きを踏めば、日本人パートナーと同じ苗字にできるようなので気になる方はお住まいの地域の区役所に問い合わせください。

ひと昔前は、結婚した日本人配偶者ですら日本の苗字を名乗れなかった時代があったらしいです。

そこから考えるとだいぶ変わりましたね♪

ちなみに下の名前は台湾と日本別々でも構いません。

台湾には占いの風習がまだ強く残っていて、もし苗字が日本と台湾の2通りあった場合

その両方の苗字でいい運勢の名前を一つに絞るのは難しいので二つ名前を付ける夫婦も多いようです。

うちは日本と台湾で共通の名前にしたかったし、めっちゃ台湾風すぎる名前にするのも日本風すぎる名前も嫌だったので、占いとか気にせずに自分たちで好きな名前をひとつ選んで決めました。

出生届け提出に必要な物

準備書類
  • 出生届け
  • 病院発行の出生証明書
  • 出生証明書日本語訳

台湾から日本に出生届けを出すのに必要な物は、上記の3つです。

出生届け

出生届けは法務省サイトからダウンロードができます。

もしくは日台交流協会に行けば2部もらえます。

注意点なども教えてもらえますし、パスポートの申請用紙も一緒にもらえますのでパスポート作成を考えている方は、近くに協会がある場合はもらいに行った方が便利かと思います。

こちらが日台交流協会でもらった出生届けです。

法務省の物も同様ですが、その他の所に「日本国籍を留保する」の項目があります。

必ずサイン捺印して下さいと注意を受けました。(下記でもう少し詳細に書き方を紹介します)

出生届けのフォーマットは基本的に全国共通なのですが、日本で配布されている出生届けはこのその他の項目が空白になっているので自分で書き足す必要があります。

出産の予定があって日本であらかじめ出生届けをもらって来てた場合は、注意しましょう。

病院発行の出生証明書

台湾の病院で子供が産まれたら病院を出る時に出生証明書を発行してもらうことができます。

うちが使った病院は退院時に3部くれました。追加で欲しい場合は追加料金が必要でした。

周りに聞いた感じだとこういう病院が多いみたいです。

中国語で発行されるのでそれを後ほど日本語に翻訳する必要があります。

もし、子供をご出産された病院に日本人スタッフや日本語スピーカーの先生がいる場合は

上記に載せた出生届けの右側にある出生証明書欄に直接書いてもらってもいいみたいです。

その場合は、もちろん日本語翻訳は必要ありません。

出生証明書日本語訳

婚姻届けを出した時に戸籍の日本語訳で経験している方も多いと思いますが

出生証明書の日本語訳は自作で構いません。

こちらが僕が出生届け提出の際に作成した日本語訳です。

出生証明書を出してもらった時は、名前はまだ決まっていないと思います。

台湾で戸籍登録もしていないので統一番号の個所や、一番下の苗字の選択についての欄なども空白になっています。

ですがこれは台湾の戸籍登録に必要な欄なので出生証明書の中国語原本が空白の個所は、空白のまま日本語訳を作成して良いみたいです。

翻訳者の所に翻訳日・直筆サインと捺印を忘れずに書いてください。

出生届けの書き方と注意点

こちら少し書き込みしてしまってますが、日台交流協会で頂いた出生届けの書き方見本です。

子供の名前についての注意点。

tこれは、国際結婚だから気をつけないといけないというわけではありませんが一応書いておきます。

日本にある漢字なら何でも名前に使えるわけでは、ありません。

名前に使える漢字とそうでない漢字があります。せっかく提出して他に問題がなくても、名前に使っている漢字が名前に使えなかったら、もう一度考え直しです。

名前を決める時は、その漢字が名前で使えるかどうかネットで調べておきましょう!

住所についての注意点。

必ず「市」の前に【台湾】と書きましょう。

住所を書く時の注意点としては、なるべく繁体字は日本の漢字に書き替えましょう。

例えば【區→区】【3樓→3階・3F】と言ったような感じです。

またここで書く住所と出生証明書の日本語訳で書いた住所の表記の仕方が一致している方が良いみたいです。

例えば 3樓を1枚には3階と書き、もう1枚には3Fと書いたとします。

見たらわかるでしょ。と思ってしまいがちですが、地区や担当者によっては訂正を求められる場合があるようです。

僕も「念のために統一でお願いします。」と提出先の区役所担当者(大阪市住之江区)に言われました。

両親の生年月日についての注意点。

こちらも婚姻届けを出した時に経験済みだと思いますが、日本人側は和暦・台湾人側は西暦で書きましょう。

国籍の表記についての注意点。

父の国籍と母の国籍を記入する欄があります。

これも地区の担当者によって多少の差があるようです。

台湾は日本ではこういった種類を提出する時に「中国」として扱われます。

なので台湾人パートナーの国籍を書く時に基本的には、【中国】と記入する必要があるようです。

僕の所は婚姻届けを出した時は、担当者さんから「あとで中国に書き換えられますが提出の際は【台湾】と記入して提出しても受理させて頂きます。」

と言って頂き、なんとか中国と書いてプライドを傷付けられることを避けられました。

ですが今回は、【中国】と書いて下さいと言われてしまいました。

妻には見せることなく秘密裡にこちらですべて記入して提出しました….こういう時いつもなんか複雑な気持ちになります。

これはとてもデリケートな部分です。提出地区の区役所に確認して、【台湾】と書いて出しても受理してくれるかどうかを確認して可能なのであれば堂々と【台湾】と書いて提出しましょう♪

職業欄についての注意点。

職業については、国勢調査の年にのみ記入することになっています。

日本にいるとこのあたりの情報が曖昧になるので、確認事項を聞く時についでに今年はどうなのか?聞いておくと良いと思います。

日本に郵送

あとは、上記3つの書類を日本に郵送するだけです。

今はコロナの影響もあり郵便物が日本に届くのが通常より遅い可能性があります。

早く手続きを終わらせたい場合は、EMSで送るのが良いでしょう。

僕もEMSで送りました。EMSで送る場合は必要書類を適当な茶封筒に入れて持って行きましょう。

住所は専用の用紙に書くので封筒には書かなくても良いです。住所は英語などにする必要はなく日本の住所をそのまま書けば大丈夫です。

ちなみに台湾から大阪住之江区役所まで送料は240元でした。

出生届け提出を終えて

事前に区役所の担当者様から連絡用にメールアドレスを聞かれていたので、別紙で記入して同封して郵送しました。

7月12日にEMSで郵送して、7月16日の午前中にはメールで担当者様から戸籍登録完了の通知が来ていました。

翻訳の確認などで2週間ほどかかるかもしれないと聞いていたので、思っていたよりかなり早くてビックリしました。

訂正依頼なども特になくスムーズに届出が受理されてよかったです。

事前の確認と準備をしっかりしておけば、台湾から日本への出生届け提出も難なくできますよ♪

☆最後までお読みいただきありがとうございました★

皆さんの台湾生活がより良いものになりますように!

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