日本ではこの10年でTKGなる物が流行しています。
昔からあるなんてことない食事ですが、近年では専用の卵や醤油が販売されるほどにその地位を確立しています。
他にもユッケや丼など様々な場面で日本では生卵を食べます。台湾に行ったら生卵が食べられないの?食べたらどうなるの?
そんな疑問を今回の記事では、追及したいと思います。
僕は、2021年に台湾移住を果たしましたが8年前にもワーホリで台湾生活を送っています。
その時の体験なども踏まえてまとめていきたいと思います。
生卵が危ない理由
実は、世界的に見ても生卵を食べる国は少数派です。そのため、海外からすると日本でなんで生卵が食べられるか?の方が謎なんです。
海外で生卵を食べたらあかんと言われる理由は、サルモネラ菌による食中毒が懸念されるためです。
サルモネラ食中毒とは
サルモネラ食中毒は、本菌が腸管上皮細胞に感染した結果生じる、腸管内への液体貯留と好中球浸潤による炎症によって起きると考えられている。典型的な感染型食中毒であり、その主な症状は、強い腹痛、嘔吐、激しい下痢などの消化器症状、発熱などである。
~中略~
衛生状態の向上により過去のものと思われがちだが、最近は感染力が強いS. Enteritidisの鶏肉や鶏卵を介した食中毒が増加し問題になっている。
(引用:wikipedia)
日本では、刺身などを含め生食文化が多い国です。海外では、生卵を含め生食の食べ物自体が少ないですよね。
日本で鶏卵を育てる時は、生食を前提にしているため衛生管理が徹底されているうえに店舗に発送する前には次亜塩素で消毒もされているので安全に生卵を食べられます。
ですが、海外ではそもそも生食を前提にしていないのでそこまで徹底した衛生管理はされていないようです。(参考:内閣府食品安全委員会事務局 )
また、悪環境で生まれた卵の場合は、殻だけでなく卵の中身にまでサルモネラ菌が発生してしまうようです。
実は、8年前にワーホリで台湾に住んでいた時は、普通にスーパーで買ってきた卵でTKGを作って食べていました。
特にお腹を壊した経験は、なかったのですがどうやら、お腹を壊さない人はレアケースのようです。
サルモネラ菌を自分で殺菌できるのか
サルモネラ菌が元気に活動・繁殖する温度は、10度~46度の間です。
台湾では卵は、市場などなら外で売られていますし、スーパーでも冷蔵庫に入れられていることは、ほとんどないです。
加熱処理して食べることが前提なので、それが当たり前です。
では、繁殖したサルモネラ菌を自分で殺菌できるんでしょうか?
どうやら60度以上の温度で三分半加熱するとサルモネラ菌は活動できなくなるそうです。
ただ、活動しなくなっているだけで菌自体はまだ存在しています。
75度以上で1分加熱するとほとんどの菌は殺すことができます。
お!これなら自分でできるじゃないか!と思った方もいると思いますが、もしその卵がどんなところで製造されたかわからないと少し不安が残りますよね。
もし、悪環境で生み落とされた卵なら中にまでサルモネラ菌が存在することになるので、中身も75度以上で1分加熱する必要があります。
理論上はそうなんですが、卵の中身が何度になってるかを家で確認しながら加熱するのは現実的ではないですね。
生卵を食べるには?
結局のところ、安全に生卵を食べるには安全な環境で生まれた卵を買うのが一番のようです。
台湾でも、鍋屋さんで日本のすき焼きみたいに生卵に付けて食べる方法で提供しているところもあるので、台湾でも生食用の卵もあります。
ただ、売っている所が少なく値段も高くなります。
台湾で加熱用のたまごですら、1斤(600g)大体10個で50~60元(約200~240円)しますので、それ以上となると気軽に手を出せる物ではないですね。
僕は以前は平気で台湾の生卵を食べていましたが、今は少し不安もあるので生食で食べたい時は固めの温泉卵や目玉焼きで代用して我慢しています。
台湾で生卵を食べるのは、おすすめしません
過去に僕自身が生卵を食べていたことやサルモネラ菌の殺菌方法などについてもご紹介しましたが、卵のどの部分にまで菌が付着しているかはわかりません。
したがって、生食専用で売られているもの以外の卵を生で食べることは、おすすめしません。
また加熱用で使うとしてもなるべくパック詰めされていて、製造年月日の確認が取れる物、また少しでも冷房の効いてるスーパーなどで買うことをおすすめします。
小さい頃から、衛生管理徹底されている物を食べて育った日本人は免疫も弱いので気を付けていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんが台湾に来て生活を始められる日を心よりお待ちしております。
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